コラム
能登にある素材をご紹介で来たらという思いで、コラムを制作。
最初に能登仁行和紙の紹介をさせて頂きました。
ご覧下さい!
能登仁行和紙の工房は輪島市の三井町仁行というところにあります。
七尾から車で約45分程の距離。
山の谷間に川が流れていて、川の流れる音が響き渡っています。
その工房を訪ねてきました。
本格的な冬に入る直前の、比較的寒い日でした。

川沿いにある工房の煙突からは煙があがり、まるで日本昔話の世界。
川にかかる木の橋を渡り、畑の横を通り抜け、工房へと辿り着きます。
工房の周りには和紙の材料となる様々な興味深いものがおいてありました。
そして中へ足を踏み入れると、和紙を作る古い道具がならんでいます。
初めて見る道具なのだけれども、どこか懐かしい気分にさせてくれるような手道具たちです。
中で出迎えてくれたのは遠見京美さんと息子さんの和之さん。
京美さんは、この能登仁行和紙を始めた、義父である遠見周作さんより受け継いで守り続けています。
10代で嫁いでから40年近くこの和紙づくりに携わっているそうですが、いやだと思った事は一度もないと言っていた事がとても印象的で、とても自然体な感じの方。
遠見さんの作る和紙は、能登の自然をふんだんに使い、その和紙を見るとはっとさせられます。私たちが普段の生活で見落としてしまいそうな自然の素朴さや素朴さゆえの美しさ、有効性などを改めて気づかされます。
遠見さんの和紙にはこの土地でとることの出来る、季節の野草が使われていたり、スギやあて(能登ヒバ)の木の皮が使われていたり、海藻やくずなどで出来たものもあります。
能登の自然が和紙となってその素朴さや魅力を十分に表現している気がします。

仁行和紙の工房では、昔ながらの道具とともに、和紙が一枚一枚大切に、丁寧に作られています。


自然に囲まれた静けさの中で、水野音だけが響き渡る工房の中で、
しっかり手仕事されています。
能登仁行和紙は、遠見さん自身によって加工され、便せんやポストカード、名刺に照明等になります。
また、時には建築物の壁紙や襖紙、障子紙にも利用されます。
私たちの暮らしの中に取り入れることのできる、身近な素材、それが和紙なのです。

和紙の特徴
●丈夫/長持ち
和紙は原料となる繊維の長さが、用紙の原料であるパルプ等と比べて長い為、とても丈夫です。また、経時変化も少なく、劣化しにくく長持ちします。
そして、濡れても丈夫であり、乾くともとに戻ります。
●通気性
和紙は、たくさんの繊維が絡み合って出来上がっている為、たくさんの隙間が生じています。そのため、空気の行き来が行われ、通気性にすぐれます。
●透光性
空気同様、光も通ります。しかも、和紙の繊維によって光が屈折される為、柔らかい光になります。
●エコ/リサイクル
植物繊維のみで出来ている為、使用後にリサイクルすることが可能です。
●ローコスト
低コストで作ることが出来ます。
●デザイン性
見た目が美しく、デザイン性、装飾性に優れます。
逆に短所もあります。。。
破れる/燃える/水に弱い/気密性がない
